fanfic

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8.txt (1887B)


      1 歪な観察者
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      3 当番の生徒を見送ってシャーレに戻ると、執務室の机に黒服が座っていた。黒服は机の上で手を組んでいたが、私を見るなり静かに立ち上がり、亀裂を揺らしながら話を始めた。
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      5 「クックック。皆さん、すぐに悪者を見つけたがる。この世界の理不尽の原因は誰だ、それを利用している者か、それを研究している者か。それでも誰もこの世界を作った神に怒ることはない。神は強大で、超えることができないと思うからだろう。それでも怒りは消えずに、誰かを一人づつ燃やしていく。そして燃やされた者の心に怒りが巣食う。「こんな理不尽は誰のせいなのだ」と。そうやって燃え広がった焼け野原を燃やし続ける皆さんのことを、私は寛大にも許して差し上げようと思っている。恩着せがましいですか?いえいえとんでもない。私もただ赦しを乞うているだけですよ。そんなことをしたって今更どうにもならないし、私もまた醜い怒りに爛れた者の一人です。どうやらこの世界は私のためには存在していないようなのです。 だから先生、生徒の神秘を統べる特別に劣ったあなたには期待をしています。あなたは今までも何度も神秘の力を引き出し、目撃してきた。どうか、あなたの傍で神秘を目撃させて下さい。断られても強行させて頂きますがね。」
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      7 「私の生徒を傷つけることだけは許さないよ」
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      9 「えぇ、その点についてはご安心下さい。クックック」
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     11 黒服はそう言うと、いつの間にか近づいていた扉を開けて執務室を出ていった。喉の奥から鉄くさい匂いが漂ってきた。