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Author: Minerva_juppiter <94231606+minerva-jupiter@users.noreply.github.com>
Date: Sat, 27 Dec 2025 22:43:35 +0900
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+<!doctype html>
+<html>
+ <head>
+ <meta charset="UTF-8" />
+ <link rel="stylesheet" href="../style.css" />
+ <link rel="icon" href="/public/minerva-juppiter.svg" />
+ <title>たまごサンド</title>
+ </head>
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+ <header>
+ <h1>Blog</h1>
+ <h2>by Minerva_Juppiter</h2>
+ <nav>
+ <a href="/">Home</a>
+ /
+ <a href="/about">About</a>
+ </nav>
+ </header>
+ <article>
+ <h1>たまごサンド</h1>
+ <h4>2025/11/24</h4>
+ <h3>まえがき</h3>
+ <p>これは,単なる取るに足らない実話です.</p>
+ <h3>本文</h3>
+ <p>
+ 母と従姉妹と伯母さんと,4人で瀬戸内芸術祭の終わりかけに豊島を見に行った帰りだった.久々に母とゆっくりと話す機会にもなったし,いくらか素晴らしい作品にも出会えた.<br />
+ 私が母方の祖父母宅から下宿に帰るとき,母とともに出発し,昼ご飯のためにマルナカと云うスーパーマーケットでたまごサンドとほうじ茶を買ってもらった.
+ 倉敷駅までの電車の中で,私と母は,商業化しすぎたブランドたちのへ,半ば嘆のような,話をしていたと思う.<br />
+ 私だけが電車を降りるとき,不安そうというか,心配そうな表情を見せないように,常に後ろで背中を押していられるような笑顔で手を振った.そんな笑顔でありたかった.
+ </p>
+ <p>
+ 電車は高梁川を遡っていく.海は遠くなり,眼前に谷崖が迫ってくる.<br />
+ やがて電車は終着駅に着いた.姫新線と芸備線への分岐となる駅.
+ 電車は折り返して行ってしまい,風のない寒空の下で,太陽が暖かく照らす静寂があった.<br />
+ 私は待合室に入り,鞄から件のたまごサンドを取り出した.
+ 「たっぷりたまごサンド」と印字してあるビニールに包まれていて,鞄に入れていたせいで少々潰れていた.
+ 表示の通りにビニール袋を開けると,ビニールにベッタリと卵が付いていた.
+ 流石のたっぷり具合に驚きつつも,割と丁寧に扱っていたのにという残念な気持ちもあった.
+ 自家の中なら,これを余すことなく舐め取って,しまおうというくらいに勿体ないのだけど,待合室にはあと2人ほど疎らに居る.<br />
+ 私はたまごサンドを手にとって,端の方をかじった.端まで具があって,食パンとたまごの味がした.真ん中の方のたまごが溢れそうになった.<br />
+ 反対側の端もかじった.もっと溢れそうになった.だから私は,溢れそうになっているところを食べた.食パンの混じりのない,純粋なるたまごソースの味.
+ きっと添加物が加わっているからたまごだけを混ぜて火を通してもこんな味にはならないとは思うのだけど,たまごソースとして一種完成された味を感じた.鶏肉味でない唐揚げ味の唐揚げほどしつこくなくて,好感をもっただけという話かもしれないが.<br />
+ 電車が来るまでまだ30分近くある.私はハットとコートを着た背中に太陽の光を浴びながら,一口づつたまごサンドを食した.<br />
+ </p>
+ <p>
+ 口が渇いた気がしたので,ほうじ茶も開けた.これと一緒に鞄に入れていたから,たまごサンドが崩れたのかもしれないとも思った.<br />
+ 冷えていない程度で,煎れたばかりの香りは漂わない,ほうじ茶を一口飲んで,たまごサンドをかじる.普段の自分だったら,イヤホンをつけて曲を聞いていたかもしれないが,私は今の静寂が心地よかった.<br />
+ </p>
+ </article>
+ <footer>
+ <p>@all right reserved by Minerva_Juppiter</p>
+ </footer>
+ </body>
+</html>
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+<html>
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+ <meta charset="UTF-8" />
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+ <link rel="icon" href="/public/minerva-juppiter.svg" />
+ <title>日記(2025/12/27)</title>
+ </head>
+ <body>
+ <header>
+ <h1>Blog</h1>
+ <h2>by Minerva_Juppiter</h2>
+ <nav>
+ <a href="/">Home</a>
+ /
+ <a href="/about">About</a>
+ </nav>
+ </header>
+ <article>
+ <h1>日記(2025/12/27)</h1>
+ <h4>2025/12/27</h4>
+ <h3>日記(2025/12/27)</h3>
+ <p>
+ 私は知らぬ方まで歩いた。反対側を女性の二人組が過ぎていった。まだやっているスーパーマーケットを見かけた。商品棚の隙間に人影を探したが、見つからなかった。車は疎らで、私の隣を飛ばしていき、その風で揺れたシャッターの音に、私は驚かされた。私は脇道の先に寂しい橋を見つけたので、その街灯の光に向かって歩きはじめた。いくらかの窓に光が灯るアパートの隣をゆき、私は橋の手前にあるアパートに目をやった。白い壁々に青いペンキで塗られた鉄の扉、暗く黄色い蛍光灯。私にはそれで十分だった。
+ </p>
+ <p>
+ 中学生の頃に、はじめて作った曲を思い出す。稚拙なメロディと歌詞、口に出すと拙さが際立つのに、頭の中ではまだマシなように歌える。あの頃の私は、自分の感覚に嘘をついて生活することへの恐怖だった。そのくせに、素直に言えなくて、その後悔を永遠に抱えている。
+ </p>
+ <p>
+ 私はそのアパートを写真に収めた。そのときに、左の方に自販機の青白い光をみつけた。
+ それから私は橋の上に立った。水の流れる音、魚の跳ねる音、遠くで車が走る音などが聞こえた。冷たい風が鼻を痛くし、目元までをくすぐる。堰を壊せば、おおよそうわっと泣きだしてしまいそうだった。私はしばらくそこに立ち止まり、手のひらが内にも外にも向いているような感覚になりながら、誰も私を見ることがないように願っていた。凍えていた身体の姿勢を正すと、思い出しかけていた昔の感覚を忘れた。私は着た道を戻りはじめた。左右に振れながら自転車が橋を往った。私は自販機の前に立った。相変わらずの青白い光が、私の居るいないに関わらずにハリボテを照らす。中では電子が忙しなく動いて電流を作り、空間に電磁波を送り続けているのだろうけれど、それが点滅でもしない限りは時間に取り残されているようにみえる。誰も居なくなった部屋のように。
+ </p>
+ </article>
+ <footer>
+ <p>@all right reserved by Minerva_Juppiter</p>
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+</html>
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<h1>Articles</h1>
<ul>
<li>
+ <a href="articles/14.html">日記(2025/12/27)</a>
+ </li>
+ <li>
<a href="articles/1.html">Svelteでブログを構築した。</a>
</li>
<li>
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<li>
<a href="articles/12.html">芸術のリテラシーについて</a>
</li>
+ <li>
+ <a href="articles/13.html">たまごサンド</a>
+ </li>
</ul>
</main>
<footer>